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9月22日 さらば愛しの人
朝8時、明石の大ちゃん邸を出発したロケンローバス。大ちゃんママに貰ったお弁当を抱きしめ、向かうは九州はZEPP福岡だ。 スピード違反の取り締まりがキビシーくて有名な中国道を、制限時速を守り、のんびり進む。勿論、サーヴィスエリアでの買い食いは欠かさない。運転中の俺様は、いつも何か食べているのだ。勿論、運転していない時もな。 山口県のサーヴィスエリアで購入した、”いかみりんせんべえ”をかじりながら関門海峡を通過。あと1〜2時間で、ZEPP福岡に着くぞ。今夜のイヴェントは、騒音寺にとってはかなりのビッグイヴェント。て、言うか、こんなデカイとこ出た事ない。勿論、俺様もだ。 福岡市内に入る。騒音寺にとっては四回目、俺様にとっては六回目の福岡市は、デッカイ街である。巨乳秘書A嬢が、ZEPP福岡までの地図を用意していたので、たいして迷わずにZEPP福岡に到着。で、福岡ドームの横の、ショッピングモールと共存する様に、ZEPP福岡はあった。さすがにデカい。う〜ん、ちょっと緊張してきたぞ。 今夜はオールナイトのイヴェントで、出演者も豪華絢爛。 出演順で紹介すると、 1、騒音寺 2、デキシードザエモンズ 3、ZI:LIE−YA 4、遠藤賢司&森君 5、外道 6、ズボンズ 7、MAD3 8、DMBQ 9、蝉 ざっとこんな感じだ。結構、イイでしょ。 おっかなびっくり、機材搬入口から、ZEPP福岡に侵入してみると、沢山の機材の中、揃いのTシャツできびきび働くスタッフや、携帯片手にスーツ姿でうろつく、いかにも音楽業界人っていう風情の人が、バックステージに溢れている。あきらかにこの場の空気に不慣れな騒音寺一行。どうみても、かなり浮いてます(笑)。後ろを振り返って見ると、あららら、騒音寺のメンバーも表情が硬い。おまけに、昨夜のライヴ後から着替えていない奴までいる(笑)。チャトカーンさん、ヨレヨレっすよ!ん〜、誰に声を掛けたらいいのか、どんな態度でいたらいいのかさっぱり判らんぞ。 と、赤いTシャツを着た、吉本の中堅芸人みたいなヴィジュアルの人が声を掛けて来た。主催者のMさんであった。内心、ホッとした俺様なのだが、勿論そんな事はおくびも出さず、挨拶を交す。ついでに、名刺交換なんかもしちゃたりして。 Mさんの案内でバックステージの楽屋に向かう。キョロキョロしながらついて行く俺様達。挨拶程度で緊張が解れる筈もなく、Mさんとしゃべる時は、ちゃんとしゃべっても、俺様達内での会話は、やたら小声である(笑)。こそこそ話し軍団騒音寺だ。 楽屋は沢山あって、各部屋のドアには、使用者の名前が張ってある。最初の部屋のドアには「スタッフ&蝉」と張り紙が。先頭を行くMさんについて行く俺様の後ろから、こそこそ話しが聞こえてくる。”おい、これ何て書いてあんね?””セミやろ””蝉って何や?””知らん””スタッフと一緒やし俺等より下やろ”下や下や””DJちゃうけ””そや、DJやDJや”以下こそこそこそこそ・・こんな時、関西弁はよく目立つ。周りには、関係者や出演者が沢山いるのである。いたたまれん。勿論、蝉はバンドである(笑)。 次の部屋のドアには「外道」と張り紙。後ろからこそこそ話しが始まる。”うわ、この部屋ヤバイで””ほんまや””外道ってどんな顔しとるん?””めっちゃ怖い顔ちゃうけ”この部屋だけは入りたないな””ナンマイダブ、ナンマイダブ”以下こそこそこそこそ・・・目の前に外道のスタッフ居るゆうねん! と、次の部屋の前でMさんがたち止りこう言った。「この部屋が騒音寺さんの楽屋です。デキシードザエモンズさんと一緒です」すると、急に元気になる騒音寺一行。「おーデキシーと一緒か!」とか「ハッチどこに居るねん!」とか、声も態度もデカクなる。やっと普通の騒音寺になって来た。いや〜よかったよかった、本日の出演者の中で、唯一の友達バンドとの相部屋で。Mさん有難御座います。 果たして楽屋には、デキシーのメンバーは、ホテルに帰っていて居なかったのだが、俺様達は完全にリラックス。だって、この部屋に入って来るのは、自分達以外では、デキシーのメンバー&スタッフだけなんだもんね。他の出演者の噂や、エロ話も、堂々と出来るってもんだ。 楽屋に荷物を置き、一息入れると、各自、色々と動きだす。NABE&TAMUは、足を放り出し、タバコを一服。チャイちゃんは、ZEPP場内探索。チャトカーンは携帯片手に場外。で、岡ちゃんはビール探しの旅へ(笑)。 しばらくすると、バックステージに置いてある長テーブルの上にケータリングが並びだす。おにぎり、パン、ハム、コロッケ、サラダ、焼き鮭にカップラーメンやお菓子類もある。飲み物もコーヒー、紅茶から、コーラ、100%ジュースまでと、やたら充実している。 俺様は早速、テーブル前に陣取り、コーヒーを淹れ、適等にサンドイッチを作り始めた。すると、後ろから騒音寺の某メンバーの声が。 「しのやん」 「何?」 「めっちゃ美味そうすね!」 「おう!最高やね!自分も何か食べたら?」 「しのやん」 「何やな?何にもじもじしてんの?」 数秒の間を空けて彼は言った。 「でもこれお金要るんでしょう?」(爆笑!) もし、ケータリングでお金取ったら、そのイヴェンターのイヴェントには、恐らく、誰も二度と出演しないであろう。まあ、でも騒音寺はそんなウブな奴ら集まりです。 そうこうする内に、今回のこのイヴェントへの騒音寺出演をコーディネイトしてくれた、”恩人”後藤氏登場。彼は、小倉の某CD店に勤める、九州ロックシーンの顔役である(多分)。音楽的嗜好が、九州ロック大リスペクト軍団NABE&TAMUと似ているらしく、騒音寺の事を何かと気に掛けてくれている。今度の11月、騒音寺の小倉&博多ライヴも、彼の尽力によって決定したのだ。音楽好きのラヴリーな人である。ヴィジュアル的には、俺様が敬愛するE・サパタと並び称される、メキシコ革命の英雄、パンチョヴィラそっくり。パンチョヴィラのヴィジュアルを知りたい人は、メキシコ革命関係の書物をチェックすべし。必ず載ってるはずだよ。 後藤氏に続いて、名古屋より、ヴィデオカメラを担いでゴリやん登場。彼は、一応、騒音寺のファンではあるが、心底愛しているのはデキシードザエモンズだ。って言うか、ハッチだ。今回も「デキシー決まったらしいで」との一言で、飛行機での福岡行きを決めた。何と今度のハウリンハチマUSAツアーも、追っかけるらしい。 とりあえず俺様達は、いかにビッグなイヴェントに騒音寺が出演したかを、京都に帰ってから、恋人とか友人とかに自慢する為、ゴリやんに撮影をお願いした。ライヴは勿論だが、それだけじゃこのVIPなムードは伝わらない。PA機材や照明設備、シャワー室から各楽屋のドアの張り紙まで押さえたが、まだ何か足らない。そうだ!ケータリングだ。テーブルに並べられた、騒音寺初体験、ケータリングの姿も押さえて貰い、超満足っす。 あっというまに時間は過ぎ、騒音寺の出番まであと30分程である。観客席の様子を見る為、フロアに出て行くと、向こうから”おかん”と”ギューちゃん”やって来る。何と騒音寺を観に、関西からやって来てくれたのだ。凄いっすね。感謝、感謝であります。当たり前の話だが、”おかん”も”ギューちゃん”もニックネームで、実物は、美しい妙齢の女性です。 と、向こうから見た顔が。騒音寺が東京で世話になった、サミー前田氏だ。今回は、DJとしてやって来たんだそうだ。どうりで、さっきから、ジャックスやら淺川マキやら、凄い曲が場内に流れてるな〜と思ったいたのだが、前田氏の仕業なのであった。 いよいよイヴェントスタート!トップバッター、騒音寺の登場である。持ち時間30分という短さながら、バンドは中々健闘したと思う。観客の反応もいいぞ!ロケンローバスも、700キロ走った価値があるってもんだぜ。まあ、もの凄くいい時の騒音寺ライヴと比べたら、正直、不満はあるが、今回は、こ のZEPP福岡のステージに立てただけでもエクセレントな事だしね。騒音寺のステージ、多少とも気に掛かった方は、11月の九州ツアーを見逃さないで下さい。ずばり、本領発揮します。 騒音寺の後は、バトンを受けたデキシーが、会場を大爆発させた。本当に凄い奴等だよ。アベジュリーが、ギターを持って、するするとステージに登場した時点で、勝負あり!って感じだったもんな。 次がZI:LIE−YA。九州が誇る伝説のロックバンド”サンハウス”のVo、柴山さんのニューバンド。九州ロックマニアのNABE&TAMUは、ZEPP福岡で、柴山さんと共演出来ると言うだけで、かなり喜んでいた。地元なので、かなり盛り上がるのかと思ったが、案外、それ程でもない。80sサウンドに面食らったのかな。 遠藤賢司さんのステージは、チャチカーン&TAMUと、会場近くの評判のラーメン屋に行っており未見。遠藤さんを観た人は、みんな良かった、良かったって言うので、ちょっと悔しい。アベジュリーなどは、「狂ってるぜー!」と大絶賛していた。俺様は、ラーメン食ってる間もメールを打ち続けるチャトカーンに、「狂ってるぜー!」と思いました(笑)。 ZEPP福岡に戻ると、ちょうど外道が始まるとこだった。リアル外道世代である俺様的には、滅茶苦茶上手くなった分、キレが無くなった様な気がする加納さんのギターに複雑な印象。リズムセクションも、昔は馬鹿上手と思ったけれど、今の時代に聴くと、上手い下手より、味で勝負って感じだ。特にドラマーは超個性的で、バカスカ、ドカスカ、思い切りSETを叩き、キックする。今時こんなドラマーいないよなー。好き嫌いはともかく、外道が、今夜のハイライトである事は間違いなく、そのパフォーマンスは確かに強烈なインパクトがあった訳だけど、NABEやチャイの様に「伝説を観られた」と無邪気に喜べない俺様ではあった。まあ、おやじの戯言なんすけどね。 で、個人的には一番楽しみにしていたズボンズの登場。2年前、友人のオーストラリア人ピートから「今、リガジュレーターっていうバンドのドラマーとして大阪に来ているよん。暇やったら遊びに来いや〜」と英語で連絡があり、マジ暇だったので遊びにいったら、リガジュレーターと共演してたのがズボンズだった。その時観たズボンズは、ご機嫌なダンスバンドで、楽曲が良いとか、フロントマンがカッコイイとか言うより、バンドが一つのリズムの塊となって、壮絶に前、前と押し寄せてくる様に俺様はノックアウトされたのだった。そして、性急に前のめりに突っ込んでいくフロント陣を、それ以上、突っ込み過ぎない様、後ろからぐっと引き付け、最高のグルーブとして仕上げているのは、Drセットも小さく見せる、太っちょのドラマーだ。別にデブ仲間だから誉めてる訳じゃなく、本当にいいドラマーだったんだよ。 ところが、楽屋のTV画面に映ったズボンズのドラマーは痩せ型。前と違って、やたら手数が多いし、リズムも前突きだ。もし同じ人?ったら、30`はダイエットしてるぜ。 俺様的には、非常に残念なメンチェンをしたズボンズ。気にせいか、バンドの演奏もどっしり感が無くなり、やたらバタバタしている様に感じられた。まあ、「今の方が好き」って言う人も多いだろうし、2回ともゲストパスで只見した俺様がとやかく言う事ではないのだが。実際、会場は盛り上がっていたしね。 時計を見ると午前一時を廻ってる。明日は名古屋までロングドライヴなのだ。メインドライバーの俺様は、そろそろ退散せねばならぬ。結局、12月に京都で騒音寺と共演するMAD3や、愛しの(?)美人ドラマーを擁するDMBQのステージは拝見できずに退却。残念だったが仕方がない。 しかしな〜、観たかったな〜、DMBQ、って言うかドラマーだけでも・・・ |